「マーケティング業界に挑戦したいけれど、未経験だと難しそう…」と考えている方は多いのではないでしょうか?
確かに、中途採用における事業会社のマーケティング部門は経験者採用が多く、未経験者にとってハードルが高い傾向にあります。
しかし、営業経験がある方ならではの強みを活かせるマーケティング職も存在します。
それが、マーケティング支援会社や代理店での仕事です。
営業で培ったスキルはマーケティング業務との親和性が高く、顧客理解、課題発見、提案力、データ分析力など、これまでの経験を活かせる場面は多いです。
本記事では、営業経験者がマーケティング職に転職するメリットやキャリアの活かし方について詳しく解説します。
営業経験者がマーケティング業界で活かせるスキル
ここでは、これまでに培ったスキルの中で、マーケティング業界でも活かせるものをご紹介します。
■顧客理解力
日頃の営業活動において、クライアントの業界・ニーズを深く理解する能力は必要不可欠です。
先輩や上司から、「ネットで調べたらわかるようなことは商談で聞くな!」と言われた経験もあるのではないでしょうか。
事前にクライアントのことを調べて仮説を立て、打ち合わせの場でヒアリングをし、どんな課題を抱えているのか、何を求めているのかを把握するプロセスは、マーケティングの戦略立案においても欠かせません。
■提案力・コミュニケーション力
営業では、クライアントにとって最適な提案をする能力が求められます。
そのためのヒアリング力はもちろん、何かあったときに「この人に相談したい」と思ってもらうための信頼関係を構築することも重要です。
それは、提案内容がクライアントファーストであることに加えて、日常的なコミュニケーションでも評価されているでしょう。
マーケティング業界においても、ターゲットに響くコンテンツを作成したり、クライアントや生活者から信頼されるための能力は役に立ちます。
■連携力・スケジュール管理能力
営業活動によって購入してもらった商品・サービスの提供においては、他部門や外部の協力会社と連携することも必要です。
また、クライアントの希望に応じた発注・製造ができるように、各署とのスケジュール調整も発生します。
クライアントの意見を代弁し、商品・サービスの品質を担保すること、欲しいタイミングに過不足なく提供できるように調整することは、営業担当にとって重要な仕事です。
マーケティングにおいても、各プロセスが分断せず一貫できるように、部署を超えて連携する必要があります。
多くの人を巻き込んで行う業務が多い分、それぞれの優先度を慮ったスケジュール管理能力も役立つでしょう。

マーケティング業界に転職するメリット
営業で培ったスキルを活かせるのはもちろんですが、その他にもマーケティング業界に転職するメリットがあります。
〇業界未経験でも即戦力になりやすい
前述のとおり、営業で培ったスキルにはマーケティング業界でも活かせるものが多いため、
入社時点でマーケティングの知識がなかったとしても、早い段階で成果を出せる可能性があります。
特に、データを分析し、クライアント目線に立った課題解決力が求められるマーケティングリサーチの分野では、営業経験者が求められることが多いです。
〇幅広いキャリアパスが開ける
マーケティング業界には様々な専門職があり、営業で経験を積みながら他職種に転換する選択肢も得られます。
マーケティングリサーチ、広告運用、戦略立案、PR、商品企画などの多様な専門領域に関わることができ、将来的には事業戦略に関わるポジションを目指すことも可能です。
〇業界全体を俯瞰し、深い知識を得られる
マーケティング戦略を考える上では、その業界全体(競合他社や消費者など)の動向を把握することが重要です。
営業にて培った業界知識をより深め、より経営に近い視点でクライアントのビジネスに関わることができます。
マーケティング業界未経験者が目指すべき職種
営業経験がマーケティングに活きるとはいっても、何から入れば良いのでしょうか?
ここでは、特に営業経験者におすすめの職種を3つご紹介します。
①マーケティングコンサルタント
主に事業会社のマーケティング担当者などのクライアントに対して、マーケティング課題を解決する施策を提案する職種です。
営業経験をドンピシャで活かしつつ、業務の中で幅広いマーケティングの知識を得られることができる点でおすすめです。
②マーケティングリサーチャー
マーケティングリサーチは、クライアント自身や商品・サービスについてのデータを収集・分析し、その結果を施策検討や戦略に活かす職種です。
営業で培った顧客理解力や提案力を活かして、リサーチ結果の解釈やその先の提案に大きく貢献できるでしょう。
③デジタルマーケティングの専門職
営業経験者の提案力やアプローチ力は、デジタルマーケティング領域の専門職にも役立ちます。
WEB広告運用やSEO対策、コンテンツマーケティングにおいて、クライアントの意見を吸い上げながら有効な施策を回していく過程で活かすことができます。
特に、BtoBマーケティングでは、営業視点での意見や感想も役立つため、経験してきたことそのものが大きな強みになります。
おすすめの転職ステップ
営業経験者はマーケティング職でも活躍できる素質を持っていることは事実ですが、いきなり事業会社のマーケティング職に就くのは難しいのが現実です。
そのため、まずはマーケティング支援会社の法人営業を経験することが、今後のキャリア形成の第一歩として有効です。
ゆくゆくは事業会社のマーケティング職に就くために、どんな知識・スキルを身につける必要があるのでしょうか。
■マーケティングに関する基礎知識を、実務を通じて覚える
例えば分析におけるフレームワークの一つを取っても、3C分析やSWOT分析、4P分析など様々な種類があり、細かな目的や手法が異なります。
マーケティングは調査・分析から流通、カスタマーサクセスなど長く複雑なプロセスを踏むため、身につけるべき基礎知識の量も膨大です。
資格学校やWEB勉強会で学ぶことも可能ですが、やはり実務を通して「使える知識」として習得することがおすすめです。
■幅広い業界・企業のマーケティング事例を学ぶ
幅広い業界・クライアントと関わることで、多様なマーケティング事例を学ぶことができるのが、支援会社の強みです。
時に、ある業界でうまくいった事例が他業界でもうまくいくことがあり得るのがマーケティングです。
事業会社のマーケティング職は自社の商品・サービスに特化した業務が中心になりますが、多種多様な業界・企業の事例も知っていることは、選択肢の多さ、情報のキャッチアップの癖がついている点で必ず役に立つでしょう。
■ディレクション能力とプロジェクトマネジメント力がつく
マーケティング支援会社の法人営業は、社内のマーケティングリサーチャーや広告運用担当などのクリエイティブチームと連携しながら案件を進める役割を担います。
有効なマーケティング施策を形にするための案件ディレクション能力や、プロジェクトマネジメント力を実践的に鍛えることができます。
事業会社のマーケティング職も、他部署や社外の協力会社と連携して案件を進めるため、そこで活かせる調整力や推進力を鍛えることができます。

ネオマーケティングのマーケティングコンサルタント紹介
最後に、ネオマーケティングの事業コンセプトとマーケティングコンサルタントの役割について紹介させてください。
ネオマーケティングは、「生活者起点のマーケティング支援」を事業コンセプトとしているマーケティング総合支援会社です。
お客様の抱えるマーケティング課題は日々複雑多様化しており、うまくいかないときの要因は何なのか、どうしたらうまくいくのかの検討に頭を悩ませているお客様も多いです。
そんなお客様に対して、私たちは「マーケティングリサーチによって現在の問題点・課題を見極め、有効な施策を実行するまでのパートナー」として伴走しています。
お客様の提供する商品・サービスの強み(特徴ではなく)が何なのか、誰にどんな価値を届けたいのかなどの詳細をヒアリングすることから始まり、リサーチの実行、その結果から派生するコミュニケーション施策の実行まで、一気通貫で支援しています。
お客様へのヒアリング、提案、案件ディレクション、フォローの全てを行うのが、「マーケティングコンサルタント(企画営業)」という職種です。
ネオマーケティングのコンサルタントたちには、特定の業界・業種・サービスを選任させていません。
それらを跨いだ知識・提案によって、お客様を本質的なご支援することができると考えているためです。
その中で必要とされるのは、何よりもお客様第一主義でいることです。
営業としてクライアントと信頼関係を構築した経験がある方は、必ず活躍していただける職種だと思います。

まとめ
もし「マーケティング職に挑戦したいけれども、営業経験しかない」、「営業経験も生かしながら、マーケティング職の選択肢も模索したい」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ当社の「マーケティングコンサルタント職」にエントリーしてみてください!